システム開発演習夏合宿in上山

今年から、奈良先端大のマルチスペシャリスト育成プログラム「IT-Triadic」がスタートしました。
本プログラムの中の先端複合演習「Design as User Experience」は超上流工程からのシステム開発をPBL形式で学ぶ演習授業です。
この授業は、大阪芸術大学のキャラクター造形学科とのコラボレーション授業となっており、大阪芸大の学生と奈良先端大の学生とがチームを作ってシステム開発を行います。
開発はPS Mobile上で行い、ソニー・コンピュータ・エンタテイメントの支援と協力を受けています。また、立命館大学映像学部の中村教授や岡山県立大学、美作市上山の上山棚田団の皆さんなど、多くのご協力の上に成り立っている授業です。

この授業では、超上流工程の要件開発プロセスの一環として、フィールドリサーチを行います。今年は、棚田で有名な岡山県美作市上山に8月21日から3泊4日のスケジュールでフィールドリサーチ合宿を行います。

岡山県美作市上山について

美作と書いて「みまさか」、上山と書いて「うえやま」と呼びます。岡山県美作市上山には、かつて800枚を超える美しい棚田があったといわれいます。戦後の減反政策、労働者の都市への流出によって、上山もまた、日本の多くの農村部が抱える人口減と高齢化問題の波に飲まれ、いわゆる「限界集落」として、かつての棚田が絶滅の危機にさらされてきました。「限界集落」とは、過疎化による人口の減少、さらに住民の高齢化によって、社会システムの維持が困難になった地域を指します。実はこのような限界集落は、これまで問題となっていた地方農村部に固有な問題では無く、たとえば、東京都新宿区の戸山団地で顕在しているように、都市部のベッドタウンにも広く見られる現象です。また、3.11後の東北地方では、人口の減少と西への流出によって一気に限界集落化が広がっています。さらに、日本は、これまで誰も経験したことが無い少子高齢化、つまり、日本の歴史がはじまって以来、“人口が減少していく”という問題に取り組まなければならず、限界集落は、まさに将来の日本が直面する問題を先取りしている「場」といえます。今回の演習は、「限界集落に代表される現在の里山環境が抱える問題をIT技術で解決しよう!」をテーマに取り組みます。

合宿先である上山では、棚田の再生プロジェクトに加え、セグウェイ、Facebookやマイクロ発電などの最新技術を駆使して、地域活性に取り組むという新たな局面がはじまる兆しが感じられます。今回の合宿では、彼らとの情報交換や、住民との交流などを通じて、開発するシステム要件、すなわち、何を解決するのか(What)、そしてそれは何故解決すべきなのか(Why)の情報を収集します。

*参加学生の皆さんへ

合宿のしおりが下記よりダウンロードできます。

合宿のしおり201208(PDF 2MB)

yasushi_tanaka

有限会社ケイプラス・ソリューションズ代表,東京工業大学 特任准教授,大阪芸術大学 客員教授,奈良先端科学技術大学院大学 非常勤講師,博士(工学),CMM正式リードアセッサー(非更新 笑)

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